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コラム

2024.02.29

帯状疱疹の治療法とは?早めの受診と痛みが長引く時の対処について解説

帯状疱疹とは、子どもの頃に罹患した水ぼうそうのウイルスが、長期間身体の中に潜伏していて、大人になった時に、ストレスや免疫力の低下などが原因で発症してしまう病気です。

帯状疱疹になってしまった時は、ほとんどが1週間ほどの治療でよくなるのですが、まれに帯状疱疹後神経痛を起こしてしまうことがあります。

帯状疱疹後神経痛を起こしてしまうと、長期間身体に痛みに苦しむこともあるため、帯状疱疹が疑われる時には早めに受診して、治療をしたり痛みへの対処をすることが重要です。

今回の記事では、帯状疱疹の基本的な治療法と、痛みに対する効果的な治療法としてブロック注射についても解説します。

帯状疱疹の症状に悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。

中村AJペインクリニックでは、帯状疱疹による身体の痛みについても専門的に治療にあたっていますので、お気軽にご相談ください。

帯状疱疹の治療法

ここでは、帯状疱疹に対する基本的な治療法について説明します。

抗ウイルス薬

帯状疱疹の治療には、抗ウイルス薬が使用されます。

これは、水痘・帯状疱疹ウイルスの活性化を止め、ウイルスが増殖することを防ぐ薬です。

帯状疱疹の症状が出て3日以内に受診し、軽症の方は、抗ウイルス薬の内服薬(飲み薬)を飲むことでだいたい1週間以内の期間で症状は軽快します。

しかし、中等度~重症の方や、基礎疾患等で免疫力が低下している方は、入院して点滴による抗ウイルス薬の治療を行う場合もあります。

痛み止め

帯状疱疹は皮膚の痛みや違和感、かゆみが最初の症状として現れます。

赤い発疹や水ぶくれなどの皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みがありますが、このような痛みに対して、痛み止めの内服薬を使用します。

皮膚の痛みだけでなく神経の痛みが疑われたり、眠れないほど強い痛みがある場合には、神経ブロック注射が有効です。

外用薬

帯状発疹の発疹によってできた皮膚の傷に対して外用薬(塗り薬)が使用されることがあります。

また、抗菌薬の外用薬はウイルスの活性化が抑えられている状態で使用します。

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹の治療開始が発症から72時間以上経ってしまっている場合や、症状が重症だった場合には、発症から数カ月後に「帯状疱疹後神経痛(PHN)」へと移行しやすくなります。

ウイルスによるダメージが蓄積され、神経が破壊されることが原因で、帯状疱疹に罹患した50歳以上の約2割の方が起こすといわれています。

帯状疱疹後神経痛を起こすと数か月から10年ほど神経の痛みに悩まされます。

帯状疱疹後神経痛には神経ブロック注射が非常に有効で、1か月以内にブロック注射による治療を行うことで効果的に神経痛を防ぎます

ブロック注射が有効なわけ

帯状疱疹の治療法として、抗ウイルス薬や痛み止めの使用、外用薬などが代表的ですが、症状として出る痛みへの対処法としては、神経ブロック注射が有効です。

これは、原因となるウイルスが神経に潜んでいること、ブロック注射が神経に対して直接的にアプローチできることにあります。

神経ブロック注射によって神経の痛みを緩和させ、血流を回復させる作用を持つため、ダメージの蓄積を抑制するだけでなく、神経と皮膚の症状改善に役立ちます。

特に帯状疱疹後神経痛は、神経が疲労・破壊されることで起こるため、早めに対処することで、その後の痛みの改善が期待できます。

ブロック注射には痛みのある部位によって様々な種類があります。

顔の痛み 星状神経節ブロック
首・上半身の痛み 星状神経節ブロック
足の痛み 腰部硬膜外ブロック
おしりの痛み 仙骨部硬膜外ブロック

ペインクリニックへの受診がおすすめ

特に重症の帯状疱疹の治療には、神経ブロック注射が有効ですが、ブロック注射はどの病院でも取り扱っているわけではありません。

ペインクリニックは、麻酔科の領域の分野で神経ブロック注射に精通しているため、安心して治療を受けることができます。

中村AJペインクリニックは、神経ブロック注射の症例数も多く、専門医が帯状疱疹による身体の痛みにも丁寧に対応いたします。

あらゆる身体の痛みに対応し、カウンセリングにて精神的なフォローもしていますので、帯状疱疹の症状で困っている方は、ぜひ一度ご相談下さい。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医