帯状疱疹後神経痛の改善を目指すための治療法とセルフケア
帯状疱疹の発疹がようやく治まったのに、ピリピリ、ズキズキとしたつらい痛みが続いていませんか。
服がこすれるだけで激痛が走ったり、夜も眠れないほどの痛みに「このまま治らないのでは」と、出口のない不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そのつらい痛みは「帯状疱疹後神経痛」という合併症であり、決して気のせいではないです。
痛みの悪循環を断ち切るための薬物療法や神経ブロック注射などの専門的な治療法に加え、自身の生活に合わせたセルフケアを組み合わせることで、着実に改善を目指すことが可能です。
「体質だから」などとあきらめてしまう前に、ぜひ一度、痛みの専門家である中村AJペインクリニックへご相談ください。
豊富な経験を持つ医師が、あなたの症状に寄り添い、適切な治療法を一緒に見つけます。
帯状疱疹後神経痛とは?その正体と原因

帯状疱疹の皮膚症状が治った後も、焼けるような、ズキズキとした痛みが続くことがあります。
これが「帯状疱疹後神経痛」です。
原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって神経が損傷され、痛みを伝える神経回路に異常が生じるためです。
特に高齢者や、帯状疱疹の初期症状が重かった場合に発症しやすいと言われています。
また、帯状疱疹の発疹が出る前から痛みがあった方、顔面、特に額に帯状疱疹ができた場合も帯状疱疹後神経痛に移行しやすい傾向があります。
50歳以上で帯状疱疹にかかった人のうち、約2割がこの神経痛に移行するというデータもあり、決して稀な症状ではありません。
なぜ帯状疱疹が治ったはずなのに痛みが続くのか?
帯状疱疹の発疹が治ったにもかかわらず、なぜつらい痛みだけが続くのでしょうか。
その原因は「帯状疱疹後神経痛」という合併症にあります。
これは、帯状疱疹ウイルスによって神経が損傷したことで起こるもので、焼けるような痛みが特徴です。
さらに、服が触れるだけで激痛が走る「アロディニア」や、感覚が鈍くなる「感覚鈍麻」などの症状が現れることもあります。
帯状疱疹後神経痛が起こるメカニズム
帯状疱疹後神経痛のメカニズムは、体内に潜むウイルスが原因です。
実は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、症状が治まった後も神経の根元に潜伏しています。
そして、加齢やストレスによって免疫力が低下すると、このウイルスが再活性化します。
その際に神経に炎症や損傷を引き起こし、神経が異常に興奮した状態になることで、つらい痛みが続くのです。
帯状疱疹後神経痛の治療法とセルフケア
つらい帯状疱疹後神経痛の症状を和らげるためには、どのような方法があるのでしょうか。
この章では、クリニックで行われる専門的な治療法から、自身で取り組めるセルフケアまで、具体的な改善策を詳しく紹介します。
適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、痛みの緩和を目指しましょう。
医療機関での治療法
「帯状疱疹後神経痛」は、いかに早く治療を始めるかが重要です。
医療機関では、ウイルスの活動を抑える抗ウイルス薬に加え、痛みを伝える神経の興奮を鎮める「神経ブロック注射」を併用することが効果的です。
このブロック注射には、痛みの悪循環を断ち切るだけでなく、発疹の治りを早める効果も期待できます。
つらい痛みに進行させないためにも、早期の受診と治療開始を心がけましょう。
自宅でできるセルフケア方法
帯状疱疹後神経痛の改善には、医療機関での治療と並行して行うセルフケアが重要です。
蒸しタオルで患部を温めると神経の回復を助け、痛みが和らぎます。
さらしや包帯で軽く圧迫するのも良いでしょう。
また、衣類による摩擦の刺激が痛みを誘発することがあるため、肌触りの良い綿や絹などの天然素材で、体を締め付けないゆったりとした服装を心がけることも大切です。
規則正しい生活リズムを心がけ、神経の修復を助けるビタミンB12を食事から摂ることも大切です。
入浴や趣味でリラックスする時間は、つらい痛みを乗り越えるためのメンタルケアにも繋がります。
帯状疱疹後神経痛なら中村AJペインクリニックへ!
つらい帯状疱疹後神経痛でお悩みなら、中村AJペインクリニックへご相談ください。
当院では、痛みの緩和に効果的な神経ブロック注射を積極的に用いた治療を行っています。
治療は外来で短時間で終わり、身体への負担も少ないのが特徴です。
20万件以上の豊富な経験を持つ専門医が、あなたの症状に寄り添い、改善を目指します。
大阪・心斎橋駅から徒歩1分と通院にも便利ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ

今回は、帯状疱疹が治った後も続く、焼けるようなつらい痛み「帯状疱疹後神経痛」について、その原因から治療法、セルフケアまでを詳しく解説しました。
この神経痛の改善には、神経ブロック注射をはじめとする専門的な治療を早期に開始すること、そして日々の生活の中で根気強くセルフケアを続けることが何よりも重要です。
「もう治らないのでは」と一人で痛みに耐え、日常生活に支障が出ている方も、決してあきらめないでください。
痛みの専門家である中村AJペインクリニックでは、患者様一人ひとりに適切な治療法をご提案します。
まずは一度、お気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医