帯状疱疹後の神経痛、長引く痛みが止まった!理由を徹底解説
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治った後も長引く痛みに悩まされる疾患です。
しかし、適切な知識と治療法で痛みを大幅に軽減できる可能性があります。
この記事では、帯状疱疹後神経痛の実態から効果的な治療法、セルフケアまでを詳しく解説します。
痛みにお悩みの方は専門医による治療を受けられる中村AJペインクリニックへご相談下さい。
帯状疱疹後の神経痛とは?長引く痛みの実態

帯状疱疹は多くの方が一度は耳にしたことがあるかもしれません。
水ぼうそうと同じウイルスが原因で起こる皮膚の病気ですが、その後に長引く痛みに悩まされるケースがあることをご存じでしょうか。
この痛みが、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
ここでは、その帯状疱疹後の神経痛の実態に迫ります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)の症状と原因
帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因の皮膚病ですが、ウイルスによって神経が炎症を起こすことで痛みが生じます。
通常は皮膚症状とともに痛みも改善しますが、神経への損傷が強い場合、痛みが長引くことがあります。
発症から3カ月以上痛みが続く場合を「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼び、PHNの痛みは人それぞれで、「ズキズキする」「焼けるような感覚」「締め付けられるような痛み」「刺すような鋭い痛み」など多様です。
さらに、触れただけで激痛が走るアロディニアや皮膚感覚の麻痺が生じることもあります。
特に厄介なのは、衣類に触れるだけでも強い痛みを感じる場合があることです。
これにより着替えや入浴などの日常動作すら困難になり、患者様の生活の質が著しく低下してしまいます。
PHNは50歳以上の方で発症リスクが高まり、約2割の方がPHNへ移行すると言われています。
皮膚症状が現れる前から痛みがあった方、初期症状が重かった方、女性もPHNになりやすい傾向です。
帯状疱疹後の神経痛はどのくらい長引くのか?
痛みの持続期間は個人差が大きく、一般的に年齢が関係します。
60歳未満では3カ月以上痛みが続く割合が1.8%と低く、1年以上続くケースはほとんどありません。
しかし、60歳から69歳では12%が3カ月以上、4%が1年以上痛みが続き、70歳以上では28%が3カ月以上、15%が1年以上痛みに悩まされます。
ただし、痛みが常に激しい状態のまま続くわけではなく、多くのケースで時間とともに痛みが軽減していく傾向が見られます。
帯状疱疹後の神経痛は、ゆっくりですが徐々に痛みが治まっていく疾患と考えられているのです。
帯状疱疹後の神経痛、長引く痛みが止まった!治療法と効果的なアプローチ
適切な治療とアプローチによって、帯状疱疹後の神経痛の痛みを和らげ、生活の質を取り戻すことは十分に可能です。
神経痛をやわらげる3つのアプローチ
帯状疱疹後の神経痛の治療には、主に3つの柱があります。
これらを組み合わせることで、より高い鎮痛効果が期待できるでしょう。
1.薬物療法
痛みの原因となっている神経の興奮を鎮めるため、神経障害性疼痛治療薬、三環系抗うつ薬、下行性疼痛抑制系活性薬、強い痛みに対応するオピオイドなどが用いられます。
症状に合わせて薬を使い分けることで痛みの緩和を目指します。
2.神経ブロック療法
痛みの伝達経路を直接遮断する治療法です。
局所麻酔薬やステロイドを痛みを感じる神経やその周囲に注射し、神経からの痛みの信号が脳に伝わるのをブロックします。
これにより、すぐに痛みが和らぐ効果が期待できます。
薬物療法と併用しながら複数回行うのが一般的で、血流改善や筋肉の緊張緩和効果も期待できるでしょう。
3.理学療法・リハビリテーション
温熱療法や低周波治療器を用いた電気刺激、運動療法なども痛みの緩和に役立ちます。
これらは血行促進や筋肉の緊張緩和に繋がり、痛みの悪循環を断ち切る手助けとなります。
生活習慣の改善と痛み軽減のセルフケア方法
専門的な治療と並行して、日々の生活習慣を見直すことも重要です。
・痛みに意識を集中させない工夫
趣味に没頭したり、適度な外出をしたりと、気分転換を図ることで痛みを意識する時間を減らせます。
・体を温める
入浴でゆっくり体を温め、患部を冷やさないようにすることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
・疲労やストレスの管理
過度な疲労やストレスは痛みを悪化させる要因となります。
十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作りましょう。
・患部を保護する
アロディニアがある場合は、サラシなどで患部を優しく覆い、直接的な摩擦や刺激を防ぐ工夫が有効です。
・帯状疱疹予防ワクチンの検討
50歳以上の方は予防ワクチン接種が可能で、そもそも帯状疱疹後の神経痛になるリスクを低減できます。
帯状疱疹後の神経痛、痛みが長引くなら中村AJペインクリニックへ!
帯状疱疹後の神経痛は、さまざまな治療やセルフケアを試しても長引く痛みが続くことがあります。
そんな時は、痛みの専門家であるペインクリニックの受診が有効です。
中村AJペインクリニックの院長は、日本ペインクリニック学会と日本整形外科学会の専門医であり、20万件以上の豊富な症例経験を持つ「痛みのプロフェッショナル」です。
特に、神経ブロック注射を推奨しており、これは帯状疱疹後の神経痛で神経に蓄積されたダメージを直接緩和し、血流を改善する効果が期待できます。
一般的な治療で痛みが残ってしまった約10%の方にとって、神経ブロック注射は有効な選択肢となります。
「注射は不安」という方もご安心ください。
中村AJペインクリニックでのブロック注射は、外来で手軽に受けられ、待ち時間も短く、注射後はすぐに帰宅できる場合が多いです。
心斎橋駅から徒歩1分とアクセスも良く、完全予約制のためスムーズな診察が可能です。
長引く痛みにお悩みなら、中村AJペインクリニックへ相談し、専門医の治療で痛みが止まった喜びを体験してみませんか。
まとめ

帯状疱疹後の神経痛は、ウイルスによる神経の損傷が原因で数カ月から数年にわたって長引く痛みが続くことがあります。
この痛みは多様な症状を呈し、日常生活に大きな影響を及ぼしますが、適切な治療とセルフケアによって止まったり軽減されたりする可能性が十分にあります。
薬物療法や神経ブロック療法などの専門的な治療に加え、身体を温める、十分な睡眠をとる、ストレスを避けるといった生活習慣の改善も痛みの緩和に効果的です。
もし、これらのアプローチを試しても痛みが改善しない場合は、中村AJペインクリニックへの相談をお勧めします。
記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医