膝の帯状疱疹はブロック注射で治る?帯状疱疹の症状と対処法を知ろう
帯状疱疹は体のあらゆる部位に発症する可能性があり、膝周辺にも現れることがあります。
膝の帯状疱疹は、太ももから膝下にかけて帯状に水疱などが現れ、強い痛みを伴うことが特徴です。
中村AJペインクリニックでは、専門的な治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
帯状疱疹は膝にもできるの?発症部位の割合を紹介

帯状疱疹は神経に沿って左右どちらかの体に帯状に現れる疾患です。
発症部位別の割合を見ると、上肢~胸背部が多く31.2%、次いで腹背部が19.6%となっており、上半身での発症が目立ちます。
膝を含む腰臀部~下肢への発症は17.2%です。
膝に現れる帯状疱疹の代表的な症状とは
膝に帯状疱疹が発症すると、特有の症状が現れます。
初期段階では膝周辺にピリピリとした痛みや違和感を感じることが多く、その後数日で赤い発疹が出現し、やがて水疱へと変化していきます。
初期に感じる痛みとかゆみ
膝の帯状疱疹では、初期症状として特徴的な痛みとかゆみが現れます。
痛みは「ピリピリ」などの表現で表され、体の左右どちらかに限定して発症するのが特徴です。
この初期の痛みは、日を追うごとに悪化する傾向があります。
発熱・頭痛・だるさ・リンパの腫れ
膝の帯状疱疹では、局所的な痛みに加えて、発熱・頭痛・倦怠感などの全身症状が現れることがあります。
これらの症状は初期段階で現れるため、風邪と似ており見分けがつきにくいのが特徴です。
しかし、膝を含む体の片側に限定した痛みがある場合は、帯状疱疹の可能性を考慮する必要があります。
風邪と異なり、帯状疱疹は体の左右どちらか一方にのみ症状が現れるという特徴があるためです。
皮膚にあらわれる赤い発疹
膝の帯状疱疹では、痛みやかゆみが現れてから約1週間後に赤い発疹が皮膚に現れます。
人によっては膝の痛みやかゆみと同時に発疹が出現することもあります。
この発疹は虫刺されやかぶれに似た赤いブツブツの見た目をしており、他の皮膚疾患と間違えやすいです。
後期に見られる水ぶくれ
膝の帯状疱疹の後期症状では、発疹が水ぶくれに変化し、痛みが徐々に和らぎ始めます。
この水ぶくれは次第に数が増え、膿にはウイルスが含まれていることがあるため注意が必要です。
膝の帯状疱疹と似た症状を見極めるポイント
膝周辺に痛みや発疹が現れた際、帯状疱疹なのか他の疾患なのかを正確に見極めることは重要です。
膝の帯状疱疹は他の皮膚疾患や関節疾患と症状が似ているため、素人判断では区別が困難な場合があります。
適切な診断を受けることで、症状の悪化や後遺症を防ぐことができます。
水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)
水疱性類天疱瘡は免疫異常によってかゆみができる病気で、膝の裏側など体の曲げやすい部位に発症しやすいのが特徴です。
帯状疱疹と同様にかゆみが現れるため混同しやすい疾患ですが、重要な違いがあります。
帯状疱疹がウイルス感染による強い痛みを伴うのに対し、水疱性類天疱瘡は自己免疫疾患が原因で強い痛みは伴いません。
また、帯状疱疹は神経に沿って帯状に症状が現れますが、水疱性類天疱瘡は関節部分に集中して発症する傾向があります。
ヘルペス
ヘルペスは粘膜周辺にできやすい疾患ですが、膝を含む全身どこでも発症する可能性があります。
発症部位にはかゆみや痛みが現れ、小さな水ぶくれができるのが特徴です。
ヘルペスは範囲が狭く限局的に現れます。
また、帯状疱疹より痛みが軽く、かゆみから水ぶくれまでの進行も早い傾向があります。
膝に帯状疱疹ができたかも?と思ったときの4つの対処法
膝に帯状疱疹の疑いがある症状が現れた際は、迅速かつ適切な対処が重要です。
初期症状である膝周辺の痛みや発疹を見逃さず、正しい対処法を実践することで症状の悪化を防ぎ、早期回復を目指すことができます。
膝の帯状疱疹は放置すると激しい痛みが長期間続く可能性があり、日常生活に大きな支障をきたします。
膝の帯状疱疹が疑われる場合の対処法を4つのポイントに分けて紹介します。
1. できるだけ早く病院を受診する
膝に帯状疱疹の疑いがある症状が現れた場合は、自己判断せず1日でも早く病院を受診することが重要です。
放置するとウイルスが増殖し、症状が悪化して入院による点滴治療が必要になることもあります。
症状出現から3日以内の受診が強く推奨されており、早期治療により重症化や後遺症(特に膝の神経痛など)を効果的に防ぐことができます。
重症化した場合、膝の激しい痛みに対してブロック注射が検討されることもあるため、初期段階での適切な治療が重要です。
2. ブロック注射を行える医療機関を探す
膝の帯状疱疹の治療法には抗ウイルス剤・外用薬・ブロック注射があります。
膝の帯状疱疹でも強い痛みが出ることがあり、特に発疹の出始めに痛みがピークを迎えるのが特徴です。
ブロック注射は神経痛による膝の痛み緩和に有効な治療法で、症状がつらい間も痛みをコントロールすることが可能です。
3. ストレスや疲労をしっかり解消する
ストレスや疲労がたまると免疫が低下し、ウイルスが活性化して膝の帯状疱疹の治癒も遅れてしまいます。
そのため、仕事や家事は休み、体と心をリラックスさせることが大切です。
膝の痛みが長引いてストレスを感じる場合は、ブロック注射による痛みの緩和が有効な対策となります。
4. 痛む部分をやさしく温める
膝の帯状疱疹による痛みがある際、患部を冷やすのは逆効果となるため注意が必要です。
冷やすことで血流が悪化し、症状が悪化する可能性があります。
膝の患部を温めることで血行が良くなり、痛みやかゆみがやわらぐ効果が期待できます。
温湿布や温かいタオルを使用し、やさしく温めることで症状の緩和へ繋がるはずです。
しかし、痛みが強く続く場合は温める方法だけでは不十分な場合があります。
膝の痛みへのブロック注射なら中村AJペインクリニックへ!
中村AJペインクリニックでは、膝の帯状疱疹による痛みやかゆみに対してブロック注射による専門的な緩和処置を行っております。
当院の医師は20万件以上のブロック注射の実績があり、個々の症状に応じた適切な対応が可能です。
膝の帯状疱疹でお悩みの方は、豊富な経験と実績を持つ中村AJペインクリニックまでお気軽にご相談ください。
まとめ

膝の帯状疱疹は神経に沿って帯状に現れる疾患で、激しい痛みとかゆみが特徴です。
初期症状を見逃さず早期受診することで、重症化や後遺症を防ぐことができます。
ブロック注射は膝の帯状疱疹による強い痛みを効果的に緩和する治療法として注目されています。
痛みでお困りの方は、中村AJペインクリニックまでお気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医









