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コラム

2025.09.26

発疹なしの帯状疱疹もある!診断やセルフチェックの方法を解説

発疹のない激しい痛みが現れ「発疹が出ない帯状疱疹ってあるの?」「発疹なしでも帯状疱疹は診断できる?」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

帯状疱疹は、痛みを感じ始めた数日後に発疹が出るケースがほとんどですが、まれに痛みだけで終わってしまうこともあります。

発疹なしだと帯状疱疹かどうかの判断がしにくく、病院へ行くべきか迷い、受診が遅れてしまうケースが少なくありません。

この記事では、発疹なしの帯状疱疹の症状や診断方法、セルフチェックの仕方などを解説します

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発疹なしでも帯状疱疹と診断される可能性がある



帯状疱疹は皮膚に発疹が現れるのが特徴ですが、まれに発疹のない「無疱疹性帯状疱疹」というものが存在します。

発疹がなくても、帯状疱疹である可能性は否定できないため、疑いがあれば早めに受診するのが安心です。

ここからは、発疹のない帯状疱疹について具体的に見ていきましょう。

発疹なしで診断される無疱疹性帯状疱疹の症状

発疹の出ない無疱疹性帯状疱疹は、見た目ではわからないものの、明確な特徴があります。

主な症状として、ピリピリ・チクチクといった刺すような痛みや、ズキズキとした強い痛みが出るのが特徴です。

痛みの度合いは人それぞれで、夜眠っていても、目が覚めるほどの痛みを感じることもあります。

顔や上半身、お尻などの左右どちらかに痛みが現れ、神経に沿って帯状に痛むのが一般的です。

身体の片側に帯状の痛みが出ている場合は、発疹が出ていなくても帯状疱疹を疑い、受診をおすすめします。

発疹に気付かない・遅れて出るケース

発疹が自身では見えない部位にあったり、極端に少なかったりすると、気付かずに過ごしてしまうこともあります。

背中や頭皮など、見えにくい部位にわずかに発疹が出ている場合は、見逃しがちです

また、発疹が通常よりも遅れて現れることもあります。

痛みを感じ始めてから、2~3日後に発疹が出ることがほとんどですが、1~2週間後に遅れて現れるケースもあります。

帯状疱疹の特徴的な痛みがあれば、発疹がなくても可能性は否定できません。

発疹なしの無疱疹性帯状疱疹の診断は難しい

無疱疹性帯状疱疹では皮膚の症状が出ないため、見た目では帯状疱疹かどうかの区別がつかず、診断が困難です。

特に、初期段階では帯状疱疹であることがわからず、正しい診断が遅れることもめずらしくありません。

ここからは、帯状疱疹と間違えやすい疾患や、診断方法などを解説していきます。

ほかの疾患との区別が困難

患者が訴える痛みだけでは、帯状疱疹の診断を確定するのは難しいものです。

ほかの病気が隠れている可能性も十分にあるため、痛みだけでは帯状疱疹とは診断されず、違った診断が下されることも少なくありません。

痛みの部位によっては、狭心症をはじめとする内臓疾患と間違えられたり、神経痛の診断が下されたりもします。

レントゲンや触診などさまざまな検査を行っても、明確な異常が見つからず、遅れて発疹が現れて初めて帯状疱疹と判明することがあります。

痛みがあるからといって、帯状疱疹の診断を安易に下すのは危険なため、ほかの病気の可能性も考えて慎重な判断が必要です。

帯状疱疹に発疹がないときの診断方法

発疹なしの帯状疱疹の診断方法には、以下の方法があります。

  • 血液検査:ウイルスの有無を調べる
  • 問診:痛みの部位や既往歴などを確認する
  • 神経学的検査:神経の伝達速度や感覚などを調べる
  • 画像検査:骨折やほかの病気との区別をする

血液検査により、帯状疱疹のウイルスがあるかが調べられますが、1回の検査で見つかるとは限りません

また、帯状疱疹の原因となる水ぼうそうに過去にかかったことがあるか、痛みはどの範囲にあるかなどを確認することで、帯状疱疹の可能性を探ります。

神経の感覚を調べる検査や、画像検査などもよく使われます。

ただし、どの方法も確実な診断を下すには限界があり「帯状疱疹の可能性がある」という診断に留まってしまうのが現状です。

無疱疹性帯状疱疹かもと思ったときのセルフチェック

帯状疱疹のような痛みがある場合は、以下の項目にあてはまらないかを確認してみましょう。

  • 過去に水ぼうそうにかかったことがある
  • 数日から数週間以内に帯状疱疹を発症した人と接触した
  • 顔や身体の左右どちらかだけに痛みが出ている
  • 疲れ・ストレス・寝不足が溜まっている
  • 免疫力を下げる持病がある
  • 帯状疱疹ワクチンを未接種である
  • 50歳以上である

このすべてにあてはまらなくても、いくつか心当たりがあれば帯状疱疹の可能性が考えられます。

帯状疱疹は、疲れやストレスなどで免疫が落ちた際に、過去の水ぼうそうウイルスが活発になって発症するものです。

高齢の方が発症しやすい傾向にありますが、10代や20代の方でも発症することはあるため、年齢にかかわらず注意が必要です。

発疹なしの帯状疱疹でも早めに受診して

帯状疱疹は、発疹がなければ治療が不要というわけではないため、可能性があるなら必ず受診しましょう。

治療開始が遅れると症状が長引いたり、悪化して後遺症や合併症を招くリスクが高くなります。

初期段階で抗ウイルス剤の服用をすることで、悪化を防いで回復を早めます。

発疹がなくても様子見で済ませることはせず、早めに整形外科を受診しましょう。

自身の痛みの状況やセルフチェック結果を医師に伝え、必要に応じて検査や治療方針を決めてもらうことが大切です。

帯状疱疹の辛い痛みは神経ブロック注射で緩和できる

帯状疱疹による痛みが強く辛い場合は、神経ブロック注射で緩和する方法を検討するとよいでしょう。

神経ブロック注射は、神経に沿って起こる痛みの伝達を遮断することが可能で、痛みの緩和処置に有効です。

処置を行うと数十分程度で痛みが消え、リラックス効果も得られるため、免疫の低下を防いで回復の補助が期待できます。

神経ブロック注射はペインクリニックで受けられますが、整形外科でも行っている場合があります。

帯状疱疹の可能性がある方は中村AJペインクリニックへご相談を



発疹なしでも、まれに帯状疱疹と診断されるケースはあります。

強い痛みがあり、発疹なしの無疱疹性帯状疱疹を疑う方は、受診を迷わずに速やかに医療機関へ相談することをおすすめします。

中村AJペインクリニックでは、帯状疱疹の詳しい診断から神経ブロック注射まで、幅広い診療が可能です。

帯状疱疹の治療や神経ブロック注射の経験が豊富なため、不安な症状が続く場合や原因不明の痛みに悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医